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【初心者向け】ソード・ワールド2.0キャラクター作成方法解説

こんにちは!ウマロです。

今回はTRPG「ソード・ワールド2.0」を遊ぶ際に必要なプレイヤーキャラクターの作成方法について解説します!

できるだけ画像と表を多めに使って、初心者の方でもわかりやすく解説しています!

「ソードワールド」の世界は大変奥深く、設定を読むだけでも十分楽しめますが、やはりプレイヤーとして遊んでみるのが一番です!

しかし、「ソードワールド」という世界に最初の一歩を踏み出すためには、まずあなたの分身である「PC(プレイヤーキャラクター)」を作らなければなりません。

なおこの記事では「ルールブックI」の内容が対象となります。

この他にもルールブックが存在しますが、初心者の方はこの一冊を持っていれば十分遊ぶことができます。

それでは解説に移ります。

プレイヤーキャラクターの作り方

まずソードワールドのキャラクター作成には、下記の2つのパターンがあります。

  1. かんたん作成
  2. 通常作成

「かんたん作成」は、ルールブックに載っているサンプルキャラクターの中から好きなものを選んで作成します。

サンプルキャラクターを選んだ後は、「経歴の決定」(詳細は後述)を行うだけでキャラクターが完成します。

このようなイラスト付きのサンプルキャラクターがあらかじめ用意されています

「ルールブックI」には、上のようなイラストのサンプルキャラクターが8人用意されています。

イラストが気に入ったとか、職業が面白そうとか理由はなんでも構いません。

気に入ったキャラクターを一人選んでみましょう!

キャラクターのバックボーン(人物設定)もしっかり決まっていますし、イラスト付きなのでイメージもし易いですね。

非常にお手軽にできますので、とにかくすぐにゲームを始めたい人に向いています。

作成時間も10分程度です。

最初のうちはそれでも全然OKなのですが、やはりTRPGはそれぞれが想い想いのキャラクターを作れるというもの醍醐味の一つです。

今回は、「通常作成」の方法でのキャラクター作成を解説します。

「かんたん作成」より時間はかかりますが、世界にたった一人のあなただけのキャラクターを作成することができます。

一から作り上げたキャラクターは、きっと愛着が湧くことでしょう!

さあまずは、下記のサイトからキャラクターシートをダウンロードしておきましょう。

それでは、あなたの分身となるPCを早速作っていきましょう!♪( ´▽`)

通常作成でキャラクターを作ろう!

通常作成の流れは以下になります。

【通常作成の手順チャート】

  1. 種族と生まれの決定
  2. 能力値の決定
  3. 技能の習得
  4. 言語の習得
  5. 冒険者レベルの決定
  6. HPとMPの決定
  7. 戦闘技能の習得
  8. 装備品の購入
  9. 経歴・年齢・名前・性別の決定

結構手順多めですが、ゆっくり手順を追っていきましょう!

ここでは実際にサンプルキャラクターを作成しながらわかりやすく解説していきます。

1.種族と生まれの決定

見た目生まれ(生まれについては後述)などの特徴が違う「種族」を決定します。

各種族は「種族特徴」と呼ばれる特殊技能を持っており、様々な冒険の場面で役に立ちます。

種族の選択は自分の好みで選んでしまって構いません。

能力値や種族特徴で選んでもOKです。

ただし、種族によってはこの後説明する一部の技能が選択不可になったりするので注意しましょう。

「ルールブックI」では、以下の7種類から種族の選択できます。

ルールブックIで選べる種族一覧
  1. 人間
  2. エルフ
  3. ドワーフ
  4. タビット
  5. ルーンフォーク
  6. ナイトメア
  7. シャドウ

「種族」が決まったら次は「生まれ」を決めます。

「生まれ」とは職業選択のことで「傭兵」や「魔法使い」など様々な種類があります。

サイコロを振って決めても良いですし好きなものを選んでも構いません。

初めて作成するキャラクターなら、まずは自分が好きなものを選択した方が良いかもしれませんね。

「生まれ」を決めると続いて「初期所有技能」を1レベルで習得することができます。

これは選んだ「生まれ」により習得できる技能で、装備できる武器や防具、習得できる魔法などに影響します。

ルールブックの表中に「or」とある場合は、どちらか好きな技能を選んで習得できます。

「&」とある場合は、それらすべての技能を習得できます。

さらに「生まれ」を決めると「基礎能力値」という、能力値の基になる値が自動的に決定されます。

それぞれの「種族」と「種族特徴」、「生まれ」について下記にまとめて記します。

人間

【概要】

どの技能にも適性があるオールラウンダーな種族で初心者の方にオススメです。また、現実世界の僕たちと同じ種族なのでロールプレイのし易さもポイントですね。

【種族特徴】

[剣の加護/運命変転]:「行為判定」「ダメージ算出」「戦利品」の決定時にサイコロを振った2d(2回サイコロを振るということ)出目の結果を裏返すことができます。

つまり、出目が「1」なら「6」に変更できるということです。

ここぞという場面で、良い出目が出なかった時に発動して一気に形成を覆すことができます。

まさに、主人公的なプレイができますね!

ただし、1日に1回だけしか使うことができませんのでご注意を。

【人間の生まれ】

生まれ
初期所有技能
基本能力値
初期経験点
魔動機師 マギテック 技8  体4  心9 2000点
魔法使い ソーサラー or コンジャラー 技7  体4  心10 2000点
軽戦士 スカウト & フェンサー 技10  体7    心7 2000点
一般人 なし 技7  体7  心7 3000点
傭兵 ファイター or グラップラー 技7  体10  心4 2000点
神官 プリースト 技4  体8  心9 2000点
妖精使い フェアリーテイマー 技6  体6  心9 2000点
冒険者 なし 技2d  体2d 心2d 3000点

冒険者はサイコロを振って基礎能力値などを決定していきます。

エルフ

【概要】

頭が良く主に魔法を得意とする種族です。また、素早く器用なこともあり、レンジャーやフェンサーにも向いているでしょう。

遠距離から敵を攻撃したり、味方をサポートしたりするのに向いています。

【種族特徴】

[暗視]:暗闇でも昼間と同じようにものを見ることができます。

[剣の加護/優しき水]:水中でも地上と同じように行動することができます。ただし、1時間が限界で、1時間水中にいた後は、1分間の息継ぎが必要です。

【エルフの生まれ】

生まれ
初期所有技能
基本能力値
初期経験点
剣士 フェンサー 技12  体5  心9 2500点
射手 シューター 技13  体5  心8 2500点
妖精使い フェアリーテイマー 技10  体4    心12 2000点
魔術師 ソーサラー 技10  体4  心12 2000点
操霊術師 コンジャラー 技9  体4    心13 2000点
神官 プリースト 技9  体5  心12 2000点
薬師 セージ & レンジャー 技10  体5  心11 2000点

ドワーフ

【概要】

戦闘能力に優れパーティーの前衛で戦うことに長けます。また、ドワーフという種族は優れた武具や細工物を作ることでも有名です。

【種族特徴】

[暗視]:暗闇でも昼間と同じようにものを見ることができます。

[剣の加護/炎身]:生まれ持って炎に対する耐性を持ち、炎属性の攻撃には、一切ダメージを受けることがありません。パッシブスキルのため、探索時や戦闘時は常に発動状態となります。

【ドワーフの生まれ】

生まれ
初期所有技能
基本能力値
初期経験点
射手 シューター 技6    体8  心6 2500点
戦士 ファイター 技4    体11  心5 2000点
拳闘士 グラップラー 技5    体10  心5 2000点
神官 プリースト 技4    体7  心9 2000点
魔動機師 マギテック 技6  体7    心7 2000点

タビット

【概要】

ウサギのような姿をした身長1mほどの種族です。魔法の扱いに長けていますが、神聖な魔法を扱うことだけはできません。つまり、「プリースト」の技能を取得することができないということになります。

また、生まれ持った体格の為、動きは鈍く不器用です。

可愛い見た目ですのでパーティーに一人いると、なんだか和みそうなキャラになりそうですね。(その人のロールプレイ次第ですが)

【種族特徴】

[第六感]:危険を察知する能力に長けています。危険度判定の際に、ボーナスがつきます。(「危険度判定」については、今回は説明を割愛します。)

ダンジョンなどには、危険な罠が仕掛けられていることがほとんどです。

ダビットがパーティーにいることで、それを事前に察知しやすくなりますので、より安全に冒険を進められることでしょう。

【タビットの生まれ】

生まれ
初期所有技能
基本能力値
初期経験点
妖精使い フェアリーテイマー 技7    体5  心10 2000点
操霊術師 コンジャラー 技6    体6    心10 2000点
魔術師 ソーサラー 技5    体7    心10 2000点
学者 セージ 技5    体8  心9 2500点
魔動機師 マギテック 技8  体5    心9 2000点

ルーンフォーク

【概要】

ソードワールドの世界には、様々な歴史設定がありますが、その中で「魔動機文明」という時代に作られたのがルーンフォークです。いわゆる、「人造人間(アンドロイド)」です。

筋力と器用さに優れている為、優秀な戦士や射手の素質があります。

反面、魔法の扱いは苦手です。

「フェアリーテイマー」「プリースト」の技能は、選択することができません。

【種族特徴】

[暗視]:暗闇でも昼間と同じようにものを見ることができます。

[HP変換]:HPを好きなだけ消費し、その値の分だけMPを回復することができます。

1日1回の回数制限があります。

強力な技を発動したい時に、足りないMPを補うことでピンチを脱出できるでしょう。

【ルーンフォークの生まれ】

生まれ
初期所有技能
基本能力値
初期経験点
学者 セージ 技8    体10  心8 2500点
射手 シューター 技12  体8    心6 2500点
戦士 ファイター or グラップラー 技9    体12    心5 2000点
魔動機師 マギテック 技12  体8  心6 2000点
魔術師 ソーサラー 技9  体8    心9 2000点

ナイトメア

【概要】

人間やエルフ、ドワーフの親から生まれてくる、突然変異の種族です。

特徴として、頭部に1〜2本の小さな角があり、体には痣があります。

ソードワールドの世界では、これは蛮族の象徴を意味する「穢れ」であるとされ、しばしば一般人の間では毛嫌いされています。

また、極端に色白で、体は老化しません。

冒険者としての適性は、他の種族に比べ高い為ですが、弱点もあります。

【種族特徴】

[異貌(いぼう)]:1日に何度でも使うことができる、いわゆる変身スキルです。

魔法の発動に対する様々なペナルティに修正が入り、魔法の発動がしやすくなります。

戦闘開始時は、発動した方が無難でしょう。

[弱点]:非常に戦闘に優れた種族ですが、弱点もあります。銀の武器や、生まれた種族によって決定される属性ダメージが+2されてしまいます。(通常より多くのダメージを受けてしまいます)

例えば、人間から生まれた設定なら、土属性ダメージが+2されてしまいます。

【ナイトメアの生まれ】

生まれ
初期所有技能
基本能力値
初期経験点
魔術師 ソーサラー 技5    体13  心12 2000点
戦士 ファイター & グラップラー 技8    体15  心8 2000点
軽戦士 フェンサー & スカウト 技11  体13    心6 2000点
神官 プリースト 技6    体14  心10 2000点
魔動機師 マギテック 技9  体9    心12 2000点

シャドウ

【概要】

黒に近い灰褐色の肌、額には第三の目を持つ、神秘的な雰囲気を纏った種族です。

密偵としての能力に長け、戦士としても優れた才能があります。

義理に厚く、依頼主は絶対に裏切らない真面目な種族でもあります。

魔法に対して高い抵抗力を持っています。

【種族特徴】

[暗視]:暗闇でも昼間と同じようにものを見ることができます。

[月光の守り]:常に精神抵抗力が+4されます。魔法耐性に恩恵を受けます。

【シャドウの生まれ】

生まれ
初期所有技能
基本能力値
初期経験点
野伏 レンジャー 技15   体6   心6 2500点
剣士 フェンサー 技17   体7   心3 2500点
密偵 スカウト 技16   体7     心4 2500点
拳闘士 グラップラー 技14     体8    心5 2000点
戦士 ファイター 技15   体9    心3 2000点

種族と生まれを決めたら、キャラクターシートの

「種族」「生まれ」「能力値(技・体・心)」「経験点」「種族特徴」

にそれぞれ書き込みましょう!

今回、サンプルキャラクターは、それぞれ以下のようにしてみます。

種族:「人間」

生まれ:「傭兵」

初期所有技能:「ファイター」

キャラクターシートに以下のように記入します。



2.能力値の決定

生まれが決まったら次は能力値を決めていきます。

ここでは6面のサイコロを使い「技」「体」「心」にそれぞれ出目の数字を加えていきます。

プレイヤーキャラクターの初期ステータスを決める部分ですので、サイコロの出目は重要です!

能力値の決定は、下記の表に従って行います。

人間
エルフ
ドワーフ
タビット
   ルーンフォーク
ナイトメア
シャドウ
A 2d 2d 2d + 6 1d 2d 2d 1d
B 2d 2d 1d 1d 1d 2d 1d
C 2d 1d 2d 1d 2d 1d 2d
D 2d 2d 2d 2d 2d 1d 2d
E 2d 2d 1d 2d + 6 2d 2d 2d
F 2d 2d 2d + 6 2d 1d 2d 2d
「2d」とは、6面サイコロを2回振った出目となります。「2d+6」とは、6面サイコロを2回振った出目にプラス6したものとなります。

能力値には以下の6種類があります。

  • 「器用度」=技+A手先の器用さ、道具の扱いの巧みさを表す能力です。攻撃の命中力にも影響します。
  • 「敏捷性」=技+B:動きの素早さを表す能力です。移動距離や、回避性能に影響します。
  • 「筋力」=体+C:力の強さを表す能力です。数値が高ければ、相手に与えるダメージはもちろん、重装武器や防具を扱えるようになります。
  • 「生命力」=体+D:HPの上限や、毒、病気の対する抵抗力に影響します。
  • 「知力」=心+E:頭の良さ、知識の深さを表す能力です。魔法を使うときに魔力にも影響します。
  • 「精神力」=心+F:精神的なタフさを表す能力です。MPの上限や魔法抵抗力にも影響します。

 

それぞれのアルファベットに対応する出目を、まずは記入しましょう!

サイコロを振ったら各能力値の計算を行います。

例えば、「器用度」の計算式は「技+A」となっています。

先ほど記入したキャラクターシートを確認し、「技」と「A」の数値を足した値を「器用度」の欄に記入します。

他の能力値も同様に記入します。

A,B,C,D,E,Fでそれぞれ何回サイコロを振るかを能力値決定表から確認し、それぞれに対応する出目を記入します。

その後、キャラクターシートの記載に従って、能力値の計算を行います。

サンプルキャラクターの種族は「人間」なので、表を確認すると全て「2d」となります。

実際にサイコロを振ったところ、このようになりました。

A=6, B=7, C=5, D=7, E=2, F=6

従って、それぞれの能力値は、このように決定されました。

能力値が決まれば、その後に「能力値ボーナス」を算出しましょう。

能力算出の仕方は、各能力値を「6」で割り、端数を切り捨てた値が「能力値ボーナス」となります。

「能力値ボーナス」は、判定を行う際の重要な補助パラメータとなります。

能力値とそれに対応する能力値ボーナスは下表のようになります。

【能力値と能力値ボーナス】

能力値
能力値ボーナス
0〜5
6〜11
12〜17
18〜23
24〜29
30〜35

サンプルキャラクターの能力値ボーナスは、このようになります。

もしサイコロの出目が気にくわない場合は、GM(ゲームマスター)の許可が下りれば振り直しても構いません。

ですが、気に入る目が出るまでやると時間が掛かってしまいますので、ほどほどにしておきましょう!

3.技能の習得

技能は大きく分けて3つのカテゴリーに分けられます。

  1. 戦士系技能
  2. 魔法使い系技能
  3. その他技能

種族が生まれが決まった段階で、それぞれ初期所有技能が与えられます。

あなたは、その技能を与えられた経験点を使って成長させても構いませんし、新たな技能を習得しても構いません。

ただし、技能によって習得するのに必要な経験点が異なることに注意が必要です。

初期の経験点テーブルについて 

習得後のレベル
経験値テーブルA
経験値テーブルB
1000 500
1000 1000
1500 1000

例えば、「経験値テーブルA」に属する技能を新たに習得するためには、経験点が「1000点」必要となります。

既に所持している技能をレベル1からレベル2へ成長させたい場合、その技能が「経験値テーブルB」に属している場合は、1000点の経験点が必要といった具合です。

余った経験点は、次のセッションに持ち越すことができるので、使い切る必要はありません。

技能の種類は様々で、どれにしようか迷ってしまうかと思います。

ソードワールドのシナリオにおいて、モンスターとの戦闘はほぼ避けられないので、「戦士系技能」「魔法使い系技能」のどちらかを習得しているといいでしょう。

ちなみにキャラクター作成時に2レベルの技能があれば、そのキャラクターはその技能が得意であるということになります。(あくまでも目安です)

逆に「その他技能」のみのキャラクターは、なかなか活躍できる場面が少なくなるかもしれません。

また、種族によっては、そもそも習得できない技能もありますので確認しましょう。

それぞれの技能について、簡単に説明します。

戦士系技能
ファイター(戦士) テーブルA
 すべての近接武器と、防具を使いこなす技能です。
グラップラー(拳闘士) テーブルA
 武器を持たず、己の拳や蹴りで攻撃する技能です。
フェンサー(軽戦士) テーブルB
 軽い武器や鎧を使い、身軽に闘う技能です。
シューター(射手) テーブルB
 弓や銃を使って、射撃する技能です。
魔法使い系技能
ソーサラー(魔術師) テーブルA
 攻撃魔法を次々に覚えていける、攻撃系魔法使いです。
コンジャラー(操霊術師) テーブルA
 仲間の援護、補助を目的とした立ち回りが得意な魔法を多数覚えることができる技能です。
プリースト(神官) テーブルA
 仲間の回復や防御的な援護を与える魔法を多数覚えることができる技能です。
フェアリーテイマー(妖精使い) テーブルA
 妖精を呼び出し、妖精の力を借り、様々な魔法を扱うことができる技能です。
マギテック(魔動機師) テーブルA
 銃の弾丸に魔力を込めたり、爆弾を作製したりと、他の魔法とやや毛色の違う魔法を多数覚える技能です。
その他技能
スカウト(斥候) テーブルB
 影に潜んで偵察を行ったり、尾行や追跡、探索などを行う技能です。鍵開けや罠の解除に使われたり、比較的使用頻度の高い技能です。
レンジャー(野伏) テーブルB
 方角や天気を察知したり、登攀や跳躍などが得意になります。
セージ(学者) テーブルB
 技能のレベルの数だけ新たな言語を覚え、読み書き会話ができるようになる技能です。

サンプルキャラクターは、初期所有技能に「ファイター」を選択したため、そのままこの技能をレベル2にします。

「ファイター」は経験値テーブルAに属し且つレベル2になるためには、経験点1000点が必要です。

そして、「その他技能」で「スカウト」を習得することにします。

「スカウト」は、経験値テーブルBに属し且つレベル1になるためには、経験点500点が必要です。

初期経験点は、2000点ですので、

2000 – ( 1000 + 500 ) = 500

残りの経験点は次のセッションに持ち越すことにします。

4.言語の習得

プレイヤーキャラクターは、作成時に「交易共通語」を習得しています。

これにより、プレイヤーキャラクター同士は不自由なくコミュニケーションができるというわけですね。

また、選んだ種族固有の言語を、あなたは習得しています。

「エルフ」であれば、「エルフ語」といった具合です。

さらにセージ技能を習得している場合、1レベルにつき一つの言語の会話か読了のどちらかを習得できます。

言語は始めのうちはあまり意識しなくてい良いでしょう。

初心者向けのシナリオでは、言語が重要になってくるシナリオは少ないと思います。

サンプルキャラクターの習得した言語は、

「交易共通語」と「任意の地方語」となります。



5.冒険者レベルの決定

冒険者レベルは、RPGで言う所の「レベル」と同じ概念というわけではなく、

今習得している技能レベルのうち、最も高いものと同じになります。

つまり、色々な技能を幅広く習得しても、それらのレベルが低いと冒険者レベルも低くなってしまいます。

反対に一つの技能を極めることで冒険者レベルも上がっていきますが、偏ったキャラクター性能になってしまうでしょう。

サンプルキャラクターは「ファイター」がレベル2なので、冒険者レベルは「2」となります。

6.HPとMPの決定

キャラクターのHPとMPは、以下のように決定します。

HP = 生命力 + (冒険者レベルの3倍)

MP = 精神力 + (魔法使い系技能のレベルの合計の3倍)

「HP」・「MP」はRPGをやったことのある人ならイメージができると思います。

ソードワールドの世界では、「HP」が0になる = 死亡となるわけではなく、気絶で止まる場合もあります。その判定は、「気絶/死亡判定」で判断します。

「MP」が0になると魔法を唱えたりすることができなくなります。

また、同時に「生命抵抗力」「精神抵抗力」の設定を以下のように行います。

生命抵抗力 = 冒険者レベル + 生命力ボーナス

精神抵抗力 = 冒険者レベル + 精神力ボーナス

抵抗力が高ければ、その分物理的ダメージや魔法ダメージが減ったりします。

サンプルキャラクターのステータスは、このようになります。

HP = 17 + 4 = 21

MP = 10 + 0 = 10

生命抵抗力 = 4 + 2 = 6

精神抵抗力 = 4 + 1 = 5

7.戦闘特技の習得

戦闘の際に使える特技(スキル)です。

戦闘特技は種類が様々あり、同じ技能でも習得した技能が違えば、戦い方も違ってきます。

キャラクター作成時は、冒険者レベルが1または2の場合、戦闘特技一覧からひとつ選んで習得できます。

3レベル以上なら、もうひとつ選ぶことができます。

また、グラップラー技能を習得している場合は、グラップラー専用の戦闘特技「追加攻撃」「投げ攻撃」をふたつ自動的に習得します。

戦闘特技には、常に効果があるものと、特技を使う!と宣言しなければならないものがあります。

同じ名称の戦闘特技は、重複して習得することはできません。

ルールブックを確認して、自分のロールプレイにあった技能を選択してみましょう!

サンプルキャラクターは、「宣言が必要な戦闘特技」カテゴリーの<<全力攻撃>>を習得することにしました。

攻撃ダメージが+4点されるので、ここぞという時に使いたいですね!



8.装備品の購入

与えられた1,200G(ガメル)を資金に冒険の準備を行います。

キャラクター作成時は、基本的に何も持っていない状態からスタートしますので、武器や防具を中心に買い揃えた方がいいですね。

技能によっては発動条件として所持していなければならないアイテムがありますので、忘れずに買っておきましょう!

例えばスカウト技能を使う際には、「スカウト用ツール」を持っていなければ、そもそも技能を使うことができません。

装備品を購入したら終わり!・・・

という訳にはいきません。

かの有名な某RPGでも「装備しないと意味がないぞ」というセリフがあります。

キャラクターシートの右側を確認し、購入した装備品をどこに装備するのか記入しましょう!

ようやくキャラクター作成も大図目です!

サンプルキャラクターは、「前衛で戦う戦士」がイメージです。

まずは、武器と防具を購入します。

・武器:「ロングソード(440G)」

・防具:「ハードレザー(340G)」

残金が420Gとなりました。

次に回復薬や冒険に役立ちそうな雑貨、また「スカウト」技能を持っていますので、忘れずに「スカウト用ツール」を購入します。

・スカウト用ツール(100G)

・救命草*3つ(90G)

・冒険者セット(100G)

これで残金130Gとなりました。

今すぐ冒険に出かけないと生活できないような残金ですね笑

(ちなみにソードワールドの世界では、一般的な宿屋の宿泊費は30Gとなっています)

9.経歴・年齢・名前・性別の決定

さあ、いよいよ最後のステップです!

まずあなたの「経歴」を決めましょう!

ルールブックの経歴表に従って決めてもいいですし、自分がロールしたい設定キャラがいるならそれに近い経歴を選んでも構いません。

経歴は、最大で3つまで選択できます。

「年齢」「性別」はロールプレイする上でも重要な要素になるでしょう。

現実世界の自分を気にすることはありません。自由に設定しましょう!

そして、最後にあなたの「名前」を決めます。

世界で一人だけのあなたの「名前」を教えてください。

サンプルキャラクターの経歴をサイコロを振って決めてみます。

1つ目:「大怪我をしたことがある」

2つ目:「大切な人と生き別れている」

3つ目:「大きな挫折をしたことがある」

うーん、なるほど。

今回は1つ目と2つ目を採用してみます。

性別は、「男」で年齢は「15才」にします!

ソードワールドの世界では、人間の15歳は成人とされているためです。

そして、名前は「ウマロ」にします!

ここまで決まった時点で、経歴から「ウマロ」の生い立ちを考えてみます。

『幼い頃に住んでいた村で少年ウマロは、ある日蛮族の襲撃に会い、大切な妹を連れ去られてしまいました。

その時にウマロも命に関わる重傷を負いますが、駆けつけた傭兵たちによって命を救われることとなります。

それ以降、ウマロは傭兵に憧れを抱くとともに、連れさらわれた妹を助けるべく自身も傭兵を目指すようになりました。

今年ようやく15才を迎えた彼は、傭兵としての初任務を受けるため冒険者ギルドへ赴いたのでした。』

こんな感じです!

冒険を始めよう!

お疲れ様でした。

これでキャラクター作成、もとい冒険者ギルドへの登録は完了です!

そして、ようこそソード・ワールド2.0の世界へ!!

あなたは今この素晴らしくワクワクするような世界の第一歩を踏み出すことができました。

これからあなたはこの世界で、どんな物語を綴っていくのでしょうか?

ぜひ、友達と遊んでみたり、オンラインセッションに参加してみて、楽しんでくださいね!

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