先日、『仁王2』のトロフィーをコンプリートしました!
総プレイ時間は100時間ほど、面倒なものもありましたが特に難しいトロフィーはなかったです。(2キャラ目も合わせると170時間くらい遊んでます)
トロコンも無事終わったところで、今回は「仁王2」のレビューをしていきたいと思います!
前作の「仁王」はキャラクタークリエイトができないという理由からプレイしなかった私が、本作をトロコンまで遊んでみて良かったところと残念だったところを書いていきます。
本作の購入を悩んでいる方の参考になれば幸いです!
はじめに結論から書くと、ダクソや他の「ソウルライクゲー」が好きな方には是非オススメしたいゲームでした!
また、前作未プレイの私でも問題なく楽しめました。(前作を遊んでいる方は尚のこと楽しめるニヤリ要素もあります!)
ただし、序盤から終盤にかけて大変死にやすいゲームなので折れない心がとても大事です。
ちなみに私は以下の作品を全てプレイ済み・トロコン済みです。
- デモンズソウル
- ダークソウル三部作
- ブラッドボーン
- SEKIRO
また、先に良かったところと残念だったところを書いておくとこんな感じです。
- 戦闘・探索・キャラクタービルド全てが楽しい
- キャラクタークリエイト機能がとにかく秀逸
- 武器・防具などを集めるハクスラ要素が楽しい
- ストーリーが熱く思わずウルッとする展開も
- 協力プレイがお手軽にできる
- 雑魚敵の攻撃が痛すぎる・HPが高すぎる
- 終盤のステージ構成がかなり複雑で迷う
- 一部サブミッションの難易度が高い
- システムを理解するのに時間がかかる
これらを踏まえてレビューしていきます。ぜひ、最後までよろしくお願いします!!
「仁王2」ってどんなゲーム?
まずはじめに「仁王2」を知らない方に、ざっくりとこのゲームについて紹介します。
- 発売日:2020年3月12日
- プラットフォーム:PS4
- ジャンル:ダーク戦国アクションRPG
- 開発:コーエーテクモゲームス(Team NINJA)
- 補足情報:前作「仁王」から少し前の物語が描かれている
闇を切り裂く侍か、闇を纏いし妖かー
このゲームは戦国時代を舞台にしたアクションRPGであり、ソウルライクゲー特有のとにかくめちゃめちゃ「死にまくる」ゲームです。
⬇️ソウルライクゲーって何?という方はこちらの記事をご参照ください!
人間と妖怪の間に生まれた「半妖(はんよう)」の主人公となり、のちに天下人となる藤吉郎(豊臣秀吉)や仲間たちともに乱世を駆け抜けていきます。
妖怪たちがばっこする日ノ本(日本)を舞台に、藤吉郎とともに天下人になる夢を叶えるべく邁進する主人公は、
織田信長など歴史的に有名な多くの武将と関わり合いながら「桶狭間の戦い」などの戦いに参戦し名声を上げていきます。
そんな下克上ストーリーと並行して、戦国時代の裏で暗躍する謎の人物との戦いも描かれています。
「仁王」の世界には霊石(アムリタ)と呼ばれる不思議な力をもつ石が存在しており、戦が続く戦乱の日ノ本において勝敗を左右するほどの力を持っているとされています。
ゲーム進行としては、フィールドマップからミッションを選択して専用のステージに移動し攻略を進めていきます。
大抵の場合、ステージの最後にはボスが待ち構えていて、ボスを倒すとミッションクリアとなります。
物語が進行するメインミッションの他にも多くのサブミッションや修行ミッションがあり、全てクリアするのに80時間くらいかかるほど、かなりボリュームがあるゲームになっています。
戦国時代の史実を上手くゲームに落とし込んだストーリーには、歴史好きの方はもちろんのこと、この時代に明るくない私も十分楽しめる作品でした。
時代背景や登場人物を補完するテキストが豊富に用意されているのもポイントですね。
このゲームで遊ぶと戦国時代のことをもっと知りたいと思う方もきっといるはずです。(そう、私みたいに)
「仁王2」の良かったところ
先述した本作の「良かったところ」は以下です。
- 戦闘・探索・キャラクタービルド全てが楽しい
- キャラクタークリエイト機能がとにかく秀逸
- 武器・防具などを集めるハクスラ要素が楽しい
- ストーリーが熱く思わずウルッとする展開も
- 協力プレイがお手軽にできる
これらの点について具体的に書いていきます。
戦闘・探索・キャラクタービルドの全てが楽しい
個人的にソウルライクゲー全般における重要な要素とは以下だと考えています。
- 戦闘の駆け引きがあるか
- フィールド探索がドキドキするものか
- キャラクタービルドのパターンが豊富か
1.戦闘の駆け引きについて
本作における「戦闘の駆け引き」は、何と言っても特技と妖怪技、そして主人公の妖怪化にあると思います。
- 「特技」:敵の大技に当てると敵の攻撃をキャンセルできる。
- 「妖怪技」:敵の妖怪が使う技を自分でも使える。
- 「妖怪化」:一定時間の間妖怪に変身する。
(1).「特技」
「特技」はイメージとしてはダクソでいう「パリィ」です。(敵の攻撃を弾くカウンターのこと)
敵の大技に対して特技を当てることができれば、敵がよろめいて隙ができ戦闘が有利になります。
特技を上手く当てるのに初めはコツがいりますが、どのタイミングで特技を発動するべきかは分かりやすく示されるので、慣れたらバンバン狙っていけます。
「特技」には「敵に攻撃するもの」・「敵の攻撃を回避するもの」・「敵の攻撃を防御するもの」の3パターンがあり、特技モーションがそれぞれ異なります。
(2).「妖怪技」
「妖怪技」は飛び上がって敵に槍を投げつけるシンプルなものから、火の玉を複数飛ばす魔法的なものまであります。
ステージ攻略やボスとの戦闘では、どの場合においてどんな妖怪技が適切であるかを吟味する楽しさがあります。
(3).「妖怪化」
半妖である主人公は、条件を満たすと妖怪に変身することができます。
妖怪になると一定時間の間、体力の概念がなくなり無双状態になります。
ボス戦で一気に勝負を決めてしまいたいときや、こちらがピンチの時に発動することで死亡を免れることができます。
妖怪化にも攻撃特化・回避特化・防御特化の3パターンがあります。
どのパターンも攻撃スタイルが全く違うため、使いやすいものを選んで攻略します。
さらに戦闘の駆け引きを促す要素として「武器の構え方の概念」があります。
- 上段構え:攻撃特化の構え
- 中段構え:防御特化の構え
- 下段構え:回避特化の構え
構えごとに使える武器スキルも変わるので、戦闘時はこれらの構えを上手く切り替えて戦うことで、戦闘をより優位に進めることができます。
武器のカテゴリーも刀や槍など、全部で9種類も用意されています。
このように戦闘における要素が豊富にあるので、かなりアクション要素が強く単純に戦闘が楽しいです。
2.フィールド探索について
本作に登場するステージには廃れた漁村や、のどかな田園、豪華絢爛な城といったものまで様々あります。
後半に進めば進むほど高低差の激しいマップ構成となっており、よりステージを探索する楽しみが増します。(攻略にかかる時間もその分増えますが・・・)
また、ステージには細かなショートカットも用意されているため、攻略の際はいかにショートカットを開通させていけるかが重要なポイントになります。
ショートカットを開けられた時の安心感は格別です!
個人的にはそこまで必要ないだろうと思うくらいショートカットが用意されている印象でした。(初心者の方に優しめ)
思わず息を呑むような断崖絶壁のステージや、満開の桜が美しいステージもあり色んな特徴があるステージを探索できて楽しかったです!
3.キャラクタービルドについて
本作ではアムリタを使ってレベルアップ(能力開花)を行います。
アムリタは敵を倒したり、霊石というアイテムを使うなどしてゲットできます。
レベルアップできる各種ステータスには、体力や気力・武器の攻撃力がプラスされる効果があったり、忍術や陰陽術といった特殊アイテムを多く装備できるようになったりと様々です。
自分のお気に入りの武器の補正が上がるパラメータに極振りするのもよし、忍術特化のキャラクターにするものよし、忍術・陰陽術ともに使える万能キャラに育てるのもよし、キャラクタービルドの幅はプレイヤーの数だけ存在します。
また、レベルの振り直しもアイテムを使えば気軽にできるので、こんなキャラクターに育て直したいと思った時に大変便利です!
主人公のキャラクリ機能がとにかく素晴らしい
今作はゲーム開始時に主人公を自由にキャラクタークリエイトすることができます。
以前、こちらの記事でも書いたように本作のキャラクタークリエイトは、今まで遊んだゲームの中で一番レベルの高いものでした。
とにかく変更できる部位が多く、凝り出せば本当にキリがありません。
一番驚いたのは、なんとこのゲームでは自分が作ったキャラクターをコードとして発行でき、SNSなどを使って他の人に共有することができることです。
ゲーム自体のグラフィックのレベルも高く、時間をかけて作った自分のキャラクターがムービー中に生き生きと動く様を観ると自然とテンションが上がります!
キャラクターの顔を変えたいときは、いつでも拠点から気軽に変更できるのもポイントです。その時に必要なアイテムは一切ありません。
キャラクタークリエイトが好きな人には時間泥棒な素晴らしい機能だと思います!
武器や防具などのアイテム集めが楽しい
本作では宝箱や敵から様々なアイテムがドロップします。
同じ名前の装備でも特殊効果が違ったり、武器を鍛えることでレベルが上がったりなど、ハクスラ要素が満載で好きな人にはたまらない仕様になっています!
宝箱1つからたくさんのアイテムをゲットできるので、アイテムを収集するだけでも飽きないですし、ゲットした装備の特殊効果を吟味して自分の装備を更新していくのが本当に楽しいです。
武器や防具にはレベルとレア度が存在し、それらが高いものほど攻撃力や防御力、特殊効果の性能が良いです。
また個人的に良いと思ったシステムが、鍛冶屋で武器や防具の見た目を他の装備の見た目に変えることができるところです。
自分が気に入った見た目の装備で攻略ができるので、一段とアイテム収集欲を掻き立ててくれます!
見た目のコーディネートが好きな人には大変ありがたい要素です!
ストーリーに起承転結があり後半はかなり盛り上がる
妖怪退治が生業だった主人公と、霊石を売り歩くだけの商人だった藤吉郎が天下人となっていく過程は、戦国時代特有の下克上ストーリーとしてはシンプルですが、それだけに止まらない波乱の展開が続くストーリーがとにかく面白いです!
たくさんの魅力的な人物が登場するなかで、協力や裏切り、そして別れなどが頻繁にストーリーで描かれており、特に「別れ」の部分ではかなり感情移入してしまいました。
この手のゲームで、まさかクリアの達成感以外に喪失感を抱いたのは初めてでした。
主君のために命をかけるもの、愛するもののために命を懸けるもの、自分の夢のために命を懸けるもの、戦国時代はこんな感情がたくさん渦巻く時代だっただなあと考えるとともに、そのようなことに命を懸けられる登場人物たちがカッコイイと思いました。
一時期「歴女」という言葉が流行りましたが、戦国時代に夢中になる方たちの気持ちがわかるような気がします。
特に後半からの展開は全然先が読めなくて、ストーリーが気になりすぎてやめ時を失いましたね。
攻略に詰まってもお手軽に協力プレイができる
ソウルライクゲームを遊んだことがない方は、本作がとても難しいゲームに感じることでしょう。
ある程度耐性がある方は、雑魚敵で死んでも苦に感じないと思いますが、耐性がない方はすぐにコントローラーを投げてしまいそうになると思います。(デモンズソウルを遊んだ10年くらい前の私もそうでした)
しかし、本作では他のプレイヤーと協力してゲームを攻略できるシステムが豊富に用意されています。
ゲーム自体に用意されているNPCを助っ人として呼ぶこともできますし、オンラインに繋いで他のプレイヤーに協力してもらうことも可能です。
⬇️オンライン要素についてはこちらの記事で詳しく書いています!
本作は高難度のゲームではありますが、協力プレイをすることで大抵の場合はクリアが可能な難易度になっています。
また、豊富にジェスチャーも用意されており、簡単なコミュニケーションを交わしたりできます!
「仁王2」の残念だったところ
先述した本作の「残念だったところ」は以下です。
- 雑魚敵の攻撃が痛すぎる・HPが高すぎる
- 終盤のステージ構成がかなり複雑
- 一部サブミッションの難易度が高い
- システムを理解するのに時間がかかる
これらの点について具体的に書いていきます。
雑魚敵の体力・攻撃力が高い
このゲームの序盤の死因は、ボスに負けるよりも圧倒的に雑魚敵に負ける方が多いと思います。
なぜかというと、とにかく雑魚敵の攻撃が強すぎるからです。
大抵の場合、体力がMAXの状態でも2発食らうと普通に死にます。
この手のゲームは、無双ゲームのように敵をバッタバッタとなぎ倒していくようなゲームではなく、基本的に1対1の戦闘に持ち込んでから戦うことがセオリーです。
敵が複数いる中に無闇に飛び出すと、一瞬で死んでしまうことでしょう。
それくらい主人公は貧弱な存在なのです。
さらに、本作の雑魚敵は体力もかなり高いです。
私が初見の時に一番苦戦した雑魚敵は「烏天狗(からすてんぐ)」という敵で、大抵の敵は攻撃したら怯んでくれるのに、この敵は怯まない上に攻撃力が高くかなり苦戦しました。
ですが、何回も死んで敵の攻撃パターンさえ覚えられれば後半はやられにくくなります。
また、敵にはスタミナ(気力)の概念があるので、無尽蔵に攻撃をし続ける理不尽な敵がいないのでマシな方だと思います。
敵のスタミナを0にすれば大きな隙が生まれ、大ダメージを与えることができ形成逆転も狙えますので、そういった戦闘の駆け引きもあります。
終盤のステージが複雑で道に迷う
序盤のステージは割と平坦なステージが多く、それほど道に迷うことはないのですが、ストーリーが進むと高低差の激しいマップや入り組んだ構造の城が登場します。
画面の右上には常にミニマップが表示されており、目的地も方角ならわかるようになっていますがそれでも後半はかなり迷います。
また、ステージギミックがある場所もあり、レバーなどの一部仕掛けを見落とすと延々と道を彷徨うことになります。
道しるべを記してくれる専用のアイテムが用意されているので、それを使えば詰むことはないと思いますが、方向音痴の方は苦労するかもしれません。
一部サブミッションの難易度が高い
サブミッションは別にクリアしなくてもメインストーリーは進みます。
ですが、サブミッションをクリアすると様々な報酬やレア装備をもらえることが多いです。
なのでほとんどの方がサブミッションも消化しつつメインを進めていくと思います。
しかし、このサブミッションの難易度が全体的に高いです。
ボスが強いとかステージが複雑というわけではなく、とにかく狭いステージで強制的に複数戦を強いられる場合が多いのが難しい理由です。
先述したように、この手のゲームは1対1で戦うのがセオリーです。
ですが、ゲーム側でそのセオリーを強制的に崩してくるのは如何なものかと思いました。
そういうサブミッションが少数ならいいですが、まあまあな数あります。
前方に出現した敵と戦っていたら、いつの間にか後方から出現した敵に攻撃されてやられるなんてことがよく起こります。
おそらく、サブミッションは別にクリアしなくてもいいことから、メインミッションより意図的に難易度が高く設定されているため、マルチプレイ推奨のものが多いのだと思いました。
レベルを上げて強い装備で挑めばソロでもクリアは可能ですが、難易度調整をもうちょっと頑張って欲しかったです。
システムを理解するのに時間がかかる
本作はアクション要素がかなり強い作品に仕上がっています。
武器の種類もさることながら、それぞれの武器スキルや妖怪技、多数の守護霊、特技や残心システムといった戦闘面だけでも覚えることがたくさんあります。
その他にも武器の鍛造や強化、装備の特殊スキル継承といった要素もあり、全てを理解するには時間がかかります。(前作を遊んでいる方なら問題ないと思いますが・・・)
以前、私が遊んでいた同じソウルライクゲーの「SEKIRO」と本作「仁王2」の違いを食べ物で例えるなら
- 「SEKIRO」:高級たまごかけごはん
- 「仁王2」:具沢山ちらし寿司
みたいな感じだと思いました。
「SEKIRO」がシンプルさを追求し且つとても洗練されたゲームシステムなのに対し、「仁王2」はたくさんの要素を豊富に詰め混んだものになっている印象です。
いろいろ詰め込まれすぎて、全ての味を理解するのに時間がかかる、そんな印象を受けました。
しかし、その分「仁王2」の方が「SEKIRO」よりもやりこみ要素が豊富で長時間楽しめる作品になっています。
また、親切なチュートリアルがちゃんと用意されていますし、武器の扱い方を練習できる道場もあるので、ゲームを進めながら少しずつシステムを理解していけば問題ありません。
以上、本作の良かったところと残念だったところをご紹介しました!
こんな人にオススメしたい!
本作は以下のような方に特にオススメしたいゲームです!
- ソウルライクゲーが好きな方
- やり込めるゲームが好きな方
- 達成感を味わいたい方
- キャラクターメイキングが好きな方
本作は正直、すべての人が楽しいと思えるような万能な作品ではないと思います。
主な理由は、難易度がとにかく高いゲームだからです。
本作が発売されてから現在でおよそ2ヶ月半くらい経ちますが、ゲームクリアのトロフィー獲得率は全体の4割となっています。
つまり、半分以上の方がこのゲームを買って詰んでいるか、攻略を投げている状態ということです。
しかし、ソウルライクゲー全般に言えることなのですが、本作においても困難を乗り越えた時の達成感は、他のゲームで遊んだ時とは比べ物にならないほど感じることができます!
個人的にラスボス戦の演出は、SEKIROのラストよりも達成感と充実感で満たされ感動してしまいました!
また、キャラクタークリエイトが好きな方にもオススメしたいゲームです。
やはり、自分で作ったキャラクターの方が感情移入ができますし、遊んでいて楽しいですよね。
最後に
以上、今回は「仁王2」のトロコン後レビューでした!
私自身まだまだこのゲームを遊び尽くせていないですし、今後DLCも予定されているのでストーリーの続きも楽しみです!(今は2週目完全攻略を目指しています)
この記事を読んで難しいそうだけど遊んでみようかなと興味を思ってくださる方がいたら嬉しいです。
そして、本作をきっかけに他のソウルライゲーに興味を持っていただけたのなら、私にとってこれ以上嬉しいことはありません!
それでは、今回はここまで!
ではでは〜♪( ´▽`)
こちらのレビュー記事も良かったらどうぞ!
仁王2に関するまとめ記事はこちらから!