今回は今密かなブームになりつつある「クトゥルフ神話TRPG」について解説していきたいと思います!
文字からも分かるように「クトゥルフ神話」と「TRPG」という2単語で構成されています。
今回は「TRPG」という単語に焦点を当てて解説していきます!
といったこれらの疑問に答えるようなTRPGを知らない初心者の方に向けた記事になっています。
TRPGとは?
TRPGの正式名称はテーブルトーク・ロールプレイングゲームです。
ロールプレイングゲームという言葉は聞き馴染みがあると思います。
有名なところで言うとドラゴンクエストやファイナルファンタジーなどですね。
どちらも一貫して共通しているのは、様々なキャラクターが登場し、ときには仲間を連れてゲームクリアーを目指すと言う点ですよね。
テーブルトークと言う言葉は文字通り、「テーブルを囲んで会話する」と言う意味です。
実際にTRPGで遊んでいるイメージ画像がこちらです。
テーブルを囲う必要は必ずしもありませんが、お互いがコミュニケーションを取りながらゲームを進めていきます。
「ロールプレイ」は日本語にすると「役割演技」と言われ、ざっくり言うと役割を演じると言う意味があります。
テレビゲームのRPGだと役割を演じると言う部分がしっくりこないと思いますが、TRPGでは登場人物になりきってゲームを進めることが求められます。
ここがTRPGとRPGの大きな違のひとつでしょうか。
また、TRPGでは基本的に紙とペンとサイコロがあれば遊ぶことができます。
トランプゲームのように複数人で遊ぶことが前提で、またゲームハードやゲームソフトが不要なので手軽に始められるのも魅力的です。
TRPGの遊び方
では具体的にTRPGはどのように遊ぶのか解説します。
TRPGには、まずGM(ゲームマスター)とPL(プレイヤー)という二つの役割が存在します。
GMは一人で、その他がPLとなります。
GMの役割は具体的に以下のようなものです。
- ゲームを進行する。
- ゲームの審判をする。
- ゲームのシナリオを作成しPLに共有する。
シナリオとはRPGゲームで言うところのストーリーです。
GMはシナリオ作成し、PLたちをシナリオのゴールにまで進行させることが大きな役目となります。
続いてPLの役割は具体的に以下のようなものです。
- PC(プレイヤーキャラクター)を作成する。
- 他のPLと会話しながらゲームを展開する。
- GMの言うことに必ず従う。
PLはまず自分の分身となるPCを作成するところから始まります。
PL?PC?何が違うのと混乱した方もいるかもしれません。
例えば、ここに太郎くんがTRPGで遊ぼうとしています。
太郎くんはTRPGに参加するために自分の分身となる勇者「トンヌラ」を作成しました。
ここで言う太郎くんがPLで、トンヌラがPCとなります。
PLはPCになりきって(ロールプレイ)しながらGMが用意したシナリオの攻略を目指します。
GM、PLともお互いシナリオのゴールに到達することが目的となります。
つまり、GMもPLも目指すところは同じと言うことです。
TRPGが支配するもの
TRPGには決して逆らってはいけないものが3つ存在します。
以下がそれを図で表したものです。
それぞれについて解説していきます。
ルールブック(TRPG界の神様)
先ほどTRPGはGMが作成したシナリオをもとにPLがゴールを目指すゲームと言いました。
では、このシナリオは一体何をもとに作成するのでしょうか?
全てのGMを務める人がそれぞれ勝手なシナリオを作ってしまっては、まとまりがなく収集がつかなくなってしまいます。
そこでTRPGではシナリオを作る際に基盤となるものが存在します。
それが「ルールブック」と呼ばれるものです。
ルールブックには文字通りシナリオ作成する上での指標となる世界設定や技能(RPGで言う所のスキル)、モンスターのデータやアイテムデータなど様々なことが書かれています。
GMはこのルールブックの内容に従いながらシナリオ作成する必要があります。
ルールブックはTRPGの世界において頂点に存在する絶対的なものです。
基本的には「GM」も「ルールブック」に逆らうことはできません。
GM
GMはPLのロールプレイを見守りながら、進行によって状況描写したり、判定を行ったりします。
状況描写とは簡単に言うと、
と言うように状況を説明することです。
PLはGMの状況描写を聞いて自分がどのような行動をするかを考え話を進めていきます。
ときにはGMが想定していなかったような行動をとるPLがいるかもしれません。
その時は、臨機応変に対応する力が求められます。
ただし、あまりに度が過ぎたものに関しては否定することができます。
PLの全ての行動を許容してしまうと、せっかく作ったシナリオがずさんになり、ゲームクリアーまで導きことができなくなる場合があります。
PLにとってGMの言うことは絶対です。
確率
さて最後にTRPGで逆らってはいけないものは「確率」です。
確率とは具体的には、サイコロを振って出た目に従うということです。
先ほどの例をあげるとすると、
このように話が進んだとして、プレイヤー1はサイコロを振ります。
ここでは「目星の値は60」となっているので、100面あるサイコロを振って60以下の目が出たら目星ロールが成功したことになります。(ちなみに目星とは、詳しく調べて何か気になる物がないか探るロールです)
(コロコロコロ・・・・)
このように出たサイコロ目に従って、シナリオが進行していきます。
そして、サイコロの出目は基本的に覆すことができません。
先ほどのロールの失敗例を見てみましょう。
(コロコロコロ・・・・)
先ほどは鍵を手に入れることができましたが、目星ロールに失敗したため鍵を手に入れることができませんでした。
このようにサイコロの出目次第でシナリオの展開が左右されていきます。
TRPGの魅力って?
TRPGの面白いところは、やはり「プレイヤーの数だけ物語がある」と言うことだと私は思います。
大抵のテレビゲームでは、結末に至るまでの道筋が一本道なゲームが多いですが、TRPGでは会話をしながら物語を紡いでいきます。
その会話の内容は、誰と遊ぶかによってそれぞれの感性や実経験などが左右するので、必ずしも同じシナリオで同じ結末を辿ることがありません。
また、結末が同じであったとしても、そこまでに至る過程は全く異なるものだったりします。
私はこれがTRPGの最大の魅力だと思います!
「あるシチュエーションに対してどういったリアクションをとるのか」
他の人と一緒にロールプレイすることで、より相手のことを理解することができたりするんですよね。
このようにPLには柔軟な発想力が時には求められます。(今回の例は別として…)
どのようにシナリオが展開していくのかは、GMもPLも全く予想できないのです。
TRPGはとにかくコミュニケーションがなければ始まりません。
普段見られないような一面を垣間見ることができるのもTRPGの魅力の一つです。
最後に
今回は「クトゥルフ神話TRPG」についてTRPGって何?ということに焦点を絞って解説しました。
ゲームといえば今ではテレビゲームやソーシャルゲームの方が人気も高くプレイ人口も圧倒的に多いです。
TRPGは仲間とコミュニケーションを取り、時には想像力を発揮しながらゲームクリアーを目指すちょっと古臭いゲームです。
ですが、仲間とシナリオをクリアした時の感動を分かち合ったり、自分たちの手でドラマチックな展開を創造することだってできます。
この記事を読んで少しでもTRPGに興味をもっていただけたら幸いです。
それでは、今回はここまで!
ではでは〜♪( ´▽`)