以前、下記の記事でAWS Cloud9を使ってphpのフレームワークであるLaravelを使った環境開発手順をご紹介しました。
今回は、「phpMyAdmin」を使ってブラウザ上でデータベースを操作できるようにするための手順をご紹介します!
※本記事は、上記の記事の設定が完了していることを前提としています。
各バージョン情報を下記に記します。
- php 7.1.25
- laravel 5.8.3
- MySQL 5.7.25
phpMyAdminとは
MySQLサーバーをウェブブラウザで管理するためのデータベース接続クライアントツールで、PHPで実装されている。 phpMyAdminを用いることで、SQL文を記述することなく、MySQLのデータベースに対して様々な操作が行える。 また、ユーザが任意のSQL文を記述して実行することもできる。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
要するに一言で言うと、
「簡単にデータベースが操作できるPHP専用の便利ツール」
です!
phpMyAdminをインストールする
それでは早速、下記のリンクからphpMyAdminの公式サイトにアクセスして、「Download」ボタンの上で右クリックして「リンクのアドレスをコピー」(Chromeの場合)を選択します。
作成したプロジェクト配下のpublicディレクトリへ移動します。
cd test/public
wgetコマンドでphpMyAdminの圧縮ファイルをダウンロードします。
wget 先ほどコピーしたリンクを貼り付け
そのままEnterボタンを押すと、ダウンロードが始まります。
publicディレクトリ内にphpMyAdminのzipファイルがダウンロードされていることが確認できました!
では、このzipファイルを展開します。
先ほどのコマンドに続けて、以下のコマンドを実行します。
unzip phpMyAdmin-4.8.5-all-languages.zip
unzip半角スペースの後に「p」と入力し、「tabキー」を入力すると自動的にファイル名が補完されると思います。
コマンドを実行すると、圧縮ファイルが解凍され、publicディレクトリ内にphpMyAdminのディレクトリができていることが確認できると思います。
先ほどの圧縮ファイルは不要なので削除します。
また、生成されたディレクトリの名前を「phpMyAdmin」に名前変更しましょう。
こんな感じですね!
では、早速phpMyAdminのコンソール画面にアクセスしてみましょう!
プロジェクトのホームディレクトリに移動して、動作確認を行います。
cd ..
php artisan serve --port=8080
Laravelのトップ画面が表示されたら、URLに下記を追加してアクセスしましょう。
「(URLに追記)/phpMyAdmin/index.php」
すると、phpMyAdminコンソールのログイン画面が表示されます。
ここで.envファイルに設定したユーザー名「root」を指定して実行ボタンを押します。
(パスワードはデフォルトでは空欄となっているため、未設定でOKです)
すると、パスワードを指定しなさいという旨のエラーが表示されます。
phpMyAdminを使う際は、必ずパスワード設定が必要なようですね。
MySQLのパスワード設定を変える
それでは次にMySQLにログインしてパスワード設定を行いましょう。
mysql -u root -p
MySQLにログインできたら、以下のコマンドを実行して、パスワード設定を行います。
update mysql.user set authentication_string=password("password") where user='root';
「(”password“)」の部分で任意のパスワードを設定します。
今回は、そのまま「password」と設定します。
変更を反映するために、以下のコマンドを実行します。
flush privileges;
MySQLからログアウトします。
exit;
最後に、MySQLを再起動します。
sudo service mysqld restart
これで、パスワード設定が完了しました!
ここまで設定できたら、「.env」ファイルの設定も同様に書き換えておきます。
はい、これで設定は完了です。
再度、phpMyAdminのログイン画面に戻り、ログインできるか確認してみましょう!
無事、ログインはできましたか?
ログインできなかった場合は、パスワードが間違えてないか、.envファイルの設定が漏れてないか、もう一度確認してみてくださいね。
phpMyAdminを使ってユーザー登録を行う
最後に、phpMyAdminを使ってテーブルを追加してみます。
画面左側の欄から、作成したsampleDBを選択して、「テーブル作成」項目に「名前:post」「カラム数:3」を入力し、実行ボタンをクリックします。
すると、カラムを設定する画面に遷移するので、下画像のように設定します。
その後、「保存する」ボタンをクリックすることで、テーブルを作成することができます。
Cloud9のターミナル画面でも、MySQLにログインしてsampleDBにpostテーブルが追加されているか確認してみます。
この時、ログインの際のパスワードは先ほど設定したパスワードを入力する必要があるので注意してくださいね。
はい!ちゃんとsampleDBにpostテーブルが追加されていますね!
MySQL上でコマンド入力するより、簡単でわかりやすいですね!
これで、phpMyAdminの設定は完了です!!
最後に
お疲れ様でした!
今回は、Cloud9上でphpMyAdminを利用するための設定についてご紹介しました。
phpMyAdminはGUIベースでデータベースを操作できるため、とても簡単にテーブル追加などができて大変便利です。
WEBアプリケーションを開発していく上で必須と言えるものではないですが、
導入することで生産性がグッと向上すると思うので、ぜひ導入してみてください!
それでは、今回はここまで!
ではでは〜♪( ´▽`)